弦交換の時期について
ウクレレは耐久性が強く、替え時がわかりづらいものです。
- プロの奏者は1ケ月に1回。
- スクールなど定期的に演奏会を行っている奏者であれば3ケ月~半年に1回。
- 趣味レベルであれば1年に1回と言われています。
- かく言うわたしは、弦が切れるまで交換しません。
どんなに新しい弦を張り替えたとしても、切れるときにはいつでも切れます。
人前で演奏する方は、いつも予備のウクレレを用意しておくよいと思います。
弦の張り替え作業
張り替えに必要な道具
- オレンジ・オイルまたはレモン・オイル・・・ウクレレを磨くのに使います。
- ウクレレ・クロス・・・ウクレレを拭くのに使います(今回はギター・クロスで代用します)
- チューナー・・・調弦に使います。
- 爪切り・・・余った弦を切るのに使います。
- ラジオペンチ・・・牽引に使います。
- はさみ・・・切断に使います。
“編込み縛り型”とは
この形状を個人的に編込み縛り型とよんでいます。(この言葉自体はわたしが勝手にそう呼んでいるだけで、正式名称はわかりません)
今回はこちらの編込み形状に挑戦します。
弦をゆるめる
弦を緩める前に、弦の張り具合を確認しておきます。
チューニングのときに、どのぐらいの張りが正しいのかを覚えておくためです。
それではまず、ヘッドにあるチューニングペグを回して弦を緩めて行きます。
ハサミで大胆に切ってしまう方法もありますが、わたしの場合はペグを回してヘッドの方から抜き取るようにしています。
ポイントは弦をすべて外してしまわず、ブリッジに縛られたまま残しておくことです。
なぜかというと、途中で巻き方が分からなくなったときの参考にするためです。
弦をヘッドから外したら、クロスでボディやネックの掃除をしておきます。
弦を張る
弦は4弦から3弦、2弦、1弦と張って行きます。
①まず古い4弦をサドルから抜き取ります。(3~1弦はそのまま)
②次に4弦をサドル(四角い板のような物)の方からブリッジに差し込んで通します。
このとき7~8cm余分が出るように通します。
③弦にクルリと2、3回ぐらい回し、軽く縛るように巻き付けます。
(まだきつく縛らないでください)
④すべての弦は、きつく縛らないで空間ができるようにしておきます。
弦が3本ぐらい入る隙間を作っておきましょう。
⑤次に古い3弦をサドルから抜いて、新しい3弦をさきほどと同じ要領で巻きつけます。
⑥3弦の隙間に先ほどの余った4弦を通し、4弦の隙間に余った3弦を通します。
⑦同様に2弦を巻き付けたら、余った2弦を3弦と4弦の隙間に通し、さきほど3弦をくぐらせた4弦の余りを今度は2弦まで通します。
⑧1弦を巻き付けたら、1弦の余りを2弦、3弦、4弦のトンネルのようにあいた空間にくぐらせます。
そして最後に4弦を1弦の隙間にくぐらせます。
⑨4本の弦の隙間にくぐらせた弦を束ねます。
⑩つぎにネック部分です。
まずは4弦の先端を4弦のストリングスポイント(穴)に通しましょう。
弦を上から下へと3、4周回すか縛るなどしたら、ペグを回して行きます。
ある程度弦が張ってきたところまでストップします。
⑪4弦と同様に3弦~1弦までを張ってゆきます。
2弦と3弦のペグは反対になりますので、時計回りに回すと締まっていきます。
弦を締めるとき、束の形を維持しながらやるのがポイントです。
下の画像のように編込みができていたらOKです。
⑫余った弦を切断したい衝動にかられますが、チューニングが終了したところでカットします。
出来上がり
弦の張り替えが完了しました。
まとめ
- 弦は全てはずしてしまわない。
- 4弦から順に張って行く。
- 編込み縛りは、完全に縛ってしまわないで、空間をつくりながら行うことが大事。
- 余った弦はチューニングが終了してからカットする。
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